HERZのエヴァ考察ノートへようこそ!
今回は、ヴンダーの飛行シーンに度々出現する光の輪について、少し物理的な視点で考察していきたいと思います。
光の輪の分類
まず光の輪についてですが、一般的にはヴンダーのものよりも、エヴァや使徒の頭上に浮かぶものが思い浮かぶでしょう。
これらはいわゆる天使の輪のような表現で、その対象が神や使徒に近いものであったり、飛行能力を有する等といった解釈が一般的だと思います。
ただ、今回の話題はその天使の輪ではなく、ヴンダーの下部に現れる光の輪についてです。
これも前述の天使の輪と同じように解釈される場合が多いのですが、シーンごとにじっくり見ていくと、それぞれ出現位置に物理的な意味を持っており、単なる象徴としての光の輪では無さそうだということに気づきました。
まずはそれらを確認しましょう。
こちらは最もよく見るであろう光の輪のシーンです。
この時、ヴンダーの上昇中に光の輪が中心下部に大きく広がります。
お次はこちらのシーン。Mark.4Cに取りつかれた後、艦を倒立させるシーンです。
この時、光の輪の位置は明らかに先程とは異なる位置になっており、艦尾に展開しているのが分かると思います。
つまり先ほどと合わせて考えると、持ち上げたい部分の下部に光の輪が現れていますね。
そしてその後、倒立したヴンダーが上昇するシーンでは、艦首と垂直に光の輪が展開され、またも持ちあげる形となっています。
また、これらの光の輪の法則はシンエヴァにおいても確認できます。
まず、ヴンダー発進時には上向きに光の輪を展開し、大気圏へ落下していきました。
その後ネルフ戦艦と戦闘になりますが、ここは最も分かりやすく、「最大戦速!」と言ったシーンで艦尾側に4つの光の輪が現れます。
これは劇中通して最大の輪数ですから、まさに最大戦速でしょう。
その後の体当たりシーンでは、「ロール角180度!」のシーンで、ヴンダーの横に生えた翼部分に、光の輪が展開するシーンが確認できます。
ここでは翼を押すことで、艦全体を回転させているようですね。
ここまでの考察で、ヴンダーの周りに展開する光の輪が、ただの天使の輪としての役割とは異なることがお分かり頂けたと思います。
この光の輪の正体
さて、この光の輪の性質が分かったところで、果たして光の輪がなんの力で発生しているのかという考察に入ります。
このシーンの画コンテを見てみると、「ATフィールドの輪」「光の輪」「光のノズル」といった単語が並んでおり、最も分かりやすいシーン↓では、ATフィールドを推進力として使用していることが分かります。
ただし、この光のノズルは本編には登場しません。
ですがATフィールドの反発力を利用して、ヴンダーを持ち上げたり、加速させたりしていることが推測出来ると思います。
運動方向に対して反対側に展開しているのも、反発力の特徴です(磁石のイメージ)
また、それを踏まえると納得のいくシーンがいくつかあります。それがこちら↓
ヴンダーを持ち上げていた光の輪が、Mark.4Cの攻撃によって打ち消されているのが分かるので、ATフィールドを破られたと考えることができますね。
また、この光の輪を展開せず、:Qで唯一反動推進型エンジンを使っていると思われるシーンがあります↓
実は
— HERZ@エヴァ考察 (@mk_herz) July 16, 2021
Qでも反動推進型エンジン使ってました pic.twitter.com/YDRUThx6nF
噴射跡にATフィールドのような模様が見えますが、画コンテには「噴射」とだけ書かれているので、正確には不明です。
ミサトさんはこのシーンで、「ATフィールド最大!このままエヴァを封じ込めて!」と言っており、第13号機の周りには超強力なATフィールドが確認できますので、光の輪を展開する分のATフィールドが残っていないとすれば、反動推進型エンジンを使っていることにも納得がいきます。
余談:ATFの反発力を利用した技術
ATフィールドの反発力は、実戦用に応用された例がいくつかあります。例えばこちら↓
これは2号機vs第7の使徒で登場した「エヴァンゲリオン専用超電磁洋弓銃」という銃で、ATフィールドの反発力を利用して、弾を弓のように放つという設定があります。(:破全記録全集より)
このように、ATフィールドはそもそも反発する壁のような働きを持つので、物理的な応用が効くのです。
さらに余談:輪の物理的な理由
超余談なので読み流してもらって結構です😅
ATフィールドを円形に展開する理由ですが、反発力の因子を円形に配置すると、中心軸上では垂直に力が働きます。
このようにポイントを絞って反発力を発揮するには、フィールドで展開するよりも円環の方が効率が良いということですね。
この時、もちろん反発力は電気や磁石(光の輪ではATF)の強さに比例します。
さらに円形配置の半径が小さいほど反発力も強くなるので、最大戦速時の後ろの輪が小さいのはこれが理由かもしれません。
しかし、輪が小さいほど全体のバランスを取るのが難しくなるので、ヴンダー全体を押し上げる時などは広く円を展開していますね。
まとめ
今回は、ヴンダーの光の輪が現れるシーンを比較して、その光の輪の反発力を利用して運動していることが分かりました。
また、その光の輪がATフィールドによって展開されることも推測しました。
アマプラでシンエヴァが公開されたら、ぜひその点も注目して楽しんでみてください!👍🏼
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画像引用:©khara/Project Eva.
©カラー/EVA制作委員会
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