【考察ノート:38】ゼーレの正体



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今回は、【考察ノート:37(後編)】に含む予定だった「ゼーレの正体」について、人類補完計画に直接は関係しなかったので、別記事としてまとめていきます。


こちらはシンエヴァ公開前の状態で保存しています。

ゼーレの正体


ゼーレの正体を特定するにあたって最も重要な情報は
「あなた方も魂の形を変えたとはいえ、知恵の実を与えられた生命体だ。悠久の時を生きることは出来ても、われわれと同じく、訪れる死からは逃れられない。死を背負った群れの進化を進めるために、あなた方は我々に文明を与えてくれた。人類を代表し、感謝します。死をもって、あなたがたの魂をあるべきところへ帰しましょう」
というセリフです。
この情報を1つ1つ読み解いていくと、

①魂の形を変えた
②知恵の実を与えられた生命体
③死は克服していないが長生き
④人類に文明を与えた
⑤今は人類では無さそう(75%くらい)
⑥死ぬと魂はあるべきところへ帰る

ということが分かります。

中でも最も重要なのは⑥で、ゼーレの今の身体(モノリス?)には魂はあるべきではないということです。
死ぬと魂がどこに行くのかは分かりませんが、エヴァンゲリオン的発想で言うと、ガフの部屋のようなところでしょう。

本来は魂がそこにあるべきということは、ゼーレは本来死んでいたはずということになりますね。


それを元に、①〜⑥をまとめて考えると、ゼーレの正体は

元は普通のリリンだったが、死んでガフの部屋に帰る予定だった魂を、形を変えて無理やりこの世界に留めていた

というものだと推測されます。
④の文明を与えたというのは、長く生きているが故の情報のことかもしれませんし、ただ物資を与えただけの可能性もあります。


余談:ゼーレの死


ゼーレの正体には関係ないのですが、:Qでゼーレが人類補完計画を見届けることなく死んでいった理由についても考察しておきます。

ゼーレが死ぬシーンの直前のゲンドウとゼーレの会話で、
「死海文書の契約改定の時が来ました。これでお別れです」
というセリフがあるので、おそらく契約改定のタイミングで死ぬことが決まっていたのだと思われます。


この“契約”というのが何を指しているのか、明確に分かる描写がありませんが、【考察ノート:37(前編)】では、インパクト時に交わされるものだと考察しました。


それを元に考えると、おそらく前回の契約の時であるサードインパクトで、契約を交わす際の保証として自らの命を懸けたのでは無いかと思われます。


具体的には

Mark.6による人類補完計画を遂行します。
保証:ゼーレ全会の命

というような契約を交わしたとすれば、Mark.6による人類補完計画は遂行されず、第13号機によるフォースインパクトで契約が改定されることにより、ゼーレ全会の命は代償として失われるでしょう。
ゲンドウはそれすらも見越して、Mark.6の妨害をした可能性も出てきます。


まとめ

ゼーレの正体は

元は普通のリリンだったが、死んでガフの部屋に帰る予定だった魂を、形を変えて無理やりこの世界に留めていた

という存在。

そして、サードインパクト時の契約によりゼーレの命を懸けていたため、契約改定のタイミングで死ぬ事が決まっていた。

という2つの考察を導きました。


今回は短い記事となりましたが、これを元に考えると、↓の記事がより分かりやすくなると思うので、ぜひこちらもご覧下さい!

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画像引用:©khara/Project Eva.
©カラー/EVA制作委員会


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