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今回は、シンエヴァで真実が明かされるゲンドウの長文セリフについて、自分なりの解釈をまとめておきたいと思います。
例のセリフ
本題となるゲンドウのセリフは、以下のようになります。
「知恵の実を食した人類に神が与えていた運命は2つ。生命の実を与えられた使徒に滅ぼされるか、使徒を殲滅し、その地位を奪い、知恵を失い、永遠に存在し続ける神の子と化すか。我々はどちらかを選ぶしかない。ネルフの人類補完計画は後者を選んだゼーレのアダムスを利用した神への儚いレジスタンスだが、果たすだけの価値のあるものだ。」
1度文章化して読めばある程度分かりますが、劇場で観ているほとんどの人は理解することを諦めると思います😅
それでは、まずセリフを分解して考えてみましょう。
このセリフは、大きく分けて2つの真実を説明しています。
真実1
知恵の実を食した人類に神が与えていた運命は2つ。生命の実を与えられた使徒に滅ぼされるか、使徒を殲滅し、その地位を奪い、知恵を失い、永遠に存在し続ける神の子と化すか。我々はどちらかを選ぶしかない。
この真実は、人類に与えられた2つの運命を説明しており、
①使徒に滅ぼされる
②使徒を殲滅し、その地位を奪い、知恵を失い、永遠に存在し続ける神の子と化す
という選択肢があることを明らかにしました。
この①は、使徒によって人類が物理的に殲滅されることを表しているとも考えられますが、:序でミサトさんが“使徒がサードインパクトを起こせば人類は滅ぶ”と説明していたので、このことを指しているのだろうと思います。
そして②は、使徒を殲滅し、人類が存続する道を示しています。
しかし、どうやら使徒を殲滅するだけでなく、知恵を失って使徒のポジションにつく事が条件のようですね。
これに近いセリフとして、直前のミサトさんが
「すべての魂をコアにかえ、エヴァインフィニティと同化させる、フォースインパクトの始まりか。」
という説明をしてくれています。
おそらくこのインフィニティに同化することが、知恵を失い永遠に存在し続けるという意味なのでしょう。
となると、インフィニティが“神の子”なのかもしれませんね。
真実2
ネルフの人類補完計画は後者を選んだゼーレのアダムスを利用した神への儚いレジスタンスだが、果たすだけの価値のあるものだ。
こちらの真実は、先ほどの2つの運命を踏まえて、ゲンドウが何をしようとしているのかを説明してくれています。
おそらく最も読み解きづらいのがこの部分ですね。
この辺りは人類補完計画についての考察を読んで頂くことをオススメしたいのですが、ネルフには究極の目的があり、それはフォースインパクトのその先であると予想されました。
また、:Qではゲンドウが「諦観された神殺しは私が行います」とも言っているので、この“神殺し”が“神への儚いレジスタンス”を表していると考えれば、
ゼーレは神へのレジスタンスを諦めたが、ゲンドウは諦めずに実行しようとしている
ということが分かります。
つまり真実2のセリフは、『ゼーレが真実1の選択肢のうち②(使徒殲滅)を選んだが、ネルフはその計画を利用して神殺しを行う』という意思表示だと解釈しました。
ちなみに、アダムスというのはおそらくヴンダー4機のことを指していると思われる↓ので、戦艦の持つ“神殺しの力”を踏まえても筋が通ります。
【考察ノート:56】
— HERZ@エヴァ考察 (@mk_herz) May 29, 2021
ネルフ戦艦が沈んでいくシーンで、マリが
「ゆっくり眠りな、アダムス達」
と言うので、おそらくヴンダー含む4機の戦艦の正体はアダムスだと考えられます。
また、アダムス“達”という呼び方からして、1体でもアダムスと呼ばれるようです。#シンエヴァ #考察 pic.twitter.com/RS4kQKBRUk
真実①+②
ここまでの2つの真実についての解釈を1つにまとめると、
神は人類に対して以下の2つの選択肢を与えた
①使徒によって滅ぼされる
②使徒を殲滅し、地位を奪うことで存続する
ここで、そもそもその神を殺してしまうという第3の選択肢もあったが、ゼーレはそれを諦め、②を選んだ。(諦観された神殺し)
しかし、ネルフは2つの選択肢に納得せず、ゼーレの計画に利用される予定だったアダムス(戦艦4機)を応用して、神殺しを目指す。
このような解釈になりました。
物語の理解を左右する重要なセリフなので、ぜひ参考にして頂ければと思います🙏
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画像引用:©khara/Project Eva.
©カラー/EVA制作委員会
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