【考察ノート:53】シン・エヴァの世界における地軸について




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今回は、HERZの考察ノートで最も反響の大きい記事である“地軸考察”について、シンエヴァの情報を基に改めて考察していきます。

【考察ノート:13及び13.5】をまだご覧になっていない方は、ぜひそちらから読むことをオススメします↓

これまでの地軸考察


考察ノート:13】では、:破に登場するカーナビを用いて地軸を考察し、地軸が90°回転していることが予想されました。

そのため、おそらく:序:破まではこの考察で問題ないのですが、:破→:Qの間にはサードインパクトという重大な出来事が挟みます。

このサードインパクトの結果、:Qでは地球全体がコア化し、衛星の月は地表にかなり近づいていることが分かります。

これだけ大きな環境変動があれば、地軸方向も変化したと考えるべきでしょう…

では:Qで地軸考察はできないのか、という話になりますが、それはおそらくできません。

なぜならこの考察において最も重要な要素は“方角”であり、:Qには方角を特定するだけの情報が一切無いからです。

ということで断念していた:Q以降の地軸ですが、今回この記事を作ったということは、シンエヴァで特定材料が揃ったということです。

それでは、前置きはこのくらいにして、早速シンエヴァ内で材料集めを始めましょう。


特定材料


先ほども説明したように、地軸の特定に最も重要な要素は“方角”です。
実はシンエヴァ内で唯一、方角を特定できるセリフがあるのですが、みなさん思い当たるセリフはありますか?


その答えはケンスケとアスカの会話にあります。
ケンスケ「家出先は?」
アスカ「北の湖の廃墟」
この北という一言だけで、この考察の50%を占める大事なヒントになります。


しかし、もちろん方角が分かっただけでは、地球がどの向きに回っているかは分かりません。

では地上に立つちっぽけな人間が、地球の回転方向を知るにはどうすれば良いのでしょうか?


その答えは、太陽の動きを見るということです。
そして、奇跡的にシンエヴァには時間経過と共に太陽の動きが分かるシーンがあります。

それはシンジが北の湖の廃墟に住み込み、そこに黒波が通っているシーンです。
ちなみにこちらは公式Instagramに上がっている映像で確認できます。

このシーンから、太陽の動きが↓のように特定できますね。

この2つを新たな材料として、地軸考察を導いていこうと思います。


位置関係と方角


前項で集めた考察材料を整理する際、1つ大事な仮定が必要になります。

それは北の湖と廃墟の位置関係です。
湖は第3村から見て北にあり、シンジ達は南からやってきて、廃墟は湖に対して南にあると考えるのが自然なので、これを仮定として進めます。

この仮定を基に、北の湖の廃墟の位置関係と、太陽の動きをまとめると↓のようになります。

現実世界では太陽は東から昇り、西に沈みますから、シンエヴァの世界は現実と真逆の回転ということになります!


北は北ではない


さて、なんとも意味不明な表題を付けましたが、これに哲学的な深い意味はありませんw

ここでは前回の地軸考察と同様に、方角の考え方を1度覆さなければいけません。

なぜなら今考えているのはシンエヴァの世界における北であり、現実の地球で考えている北ではないからです。
少し難しいので、以下に示す図で補完しながら読み進めてください🙏

念の為【考察ノート:13】の復習をしておくと、:序:破までのエヴァの世界における北は、現実における西を指していました。

また、【考察ノート13.5】で考察したように、:序:破までの地球は公転軸は変化しておらず、地軸のみ90°回転していました。

つまり、シンエヴァにおいても太陽の動きに合わせて地球を回転させなければいけません。
それが↓の図になります。

これで現実における東→西の太陽は、シンエヴァの世界における西→東の動きとして一致しますね。
つまりシンエヴァにおける北の湖とは、現実における南の湖だと考えるべきなのです(ややこしい😓)


結論


そろそろ頭が痛くなってくる頃だと思うので、簡潔に地軸考察の結論を話します。

先ほどの図を見て分かるように、公転軸(赤道)を固定して方角を特定すると、180°反転した地球が予想されました。

すると↓のような世界地図が予想されます。
赤道位置は正確に特定することができませんでしたが、先述の太陽の向きから、日本よりも北(現実における南)にあることが分かるので、暫定的に現実と同じラインを引きました。
太陽の進む向きが逆ということに注意

つまり、シンエヴァにおける地軸方向は現実とほぼ等しく、向きが180°反転した地球が予想されます。


また、このような環境であれば気候は現実とほぼ同じなので、第3村のように稲作や農作(本編登場はカブとじゃがいも)が可能な環境となりますね。

さらに、おそらく常夏だった:序:破までと比べて、平均気温が下がることが予想されるので、トウジが「外は冷えるから」と言ってシンジにジャージを着せていたのも納得がいきます。


地軸考察:総括


前回の地軸考察【考察ノート:13】で導かれた結論は、↓のようになっており、公転軸はそのまま、地軸のみ90°回転していました。

そして今回の地軸考察では、公転軸はそのまま、地軸のみ反転しています。
この2つを比較すると、エヴァの世界はインパクトが起きる毎に地軸が90°ずつ回転していることが分かります!

これが偶然か必然か分かりませんが、エヴァの制作陣はこのような設定を考えながら作っているのかもしれませんね…
だとしたらスゴすぎます😂
箱根の太陽の沈む方向など、明らかに意識して描かれているシーンもあるので、この考察は意外と“ガチ”なのです。

まとめ


今回は、シンエヴァ内の方角、太陽の動きから、地軸位置と地球環境を予想しました。
結果は↓の図になります。

そして、前回の地軸考察と比較すると、インパクト1回につき地軸が90°回転していることも分かりました。


空想科学の考察でしたが、本編のシーンとの辻褄も合ってしまう、なかなか面白い考察になったのではないでしょうか。


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画像引用:©khara/Project Eva.
©カラー/EVA制作委員会
総務省統計局

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